花が散るまで

2023年末で無事風俗嬢卒業。元風俗嬢のつぶやき。

空っぽの実家とのお別れ。



電気温水器のタンクの水抜きに

独りで、空っぽになった実家に戻った。


前日、お掃除を頼んだ人達が

お湯を使ってくれていたので、

比較的早く、タンクの水抜き終了。



窓を開けて、空気を入れ換えた部屋の

窓を全部閉め。

カーテンや、障子を閉め、

部屋の電気を消し


もう一度、家中くまなく見てまわる。


何も無くなった家って、

たまらない。

涙がポロポロ溢れる。


この家に住んだのは実質14年。


東京にきて30年だから、

考えてみれば、福岡との縁は年々薄くなっているんだよね。



だけど、一番多感な時期を過ごしたこの家に感謝。感謝。


一部屋ずつ、

「ありがとうございました。」

と、頭を下げてまわる。


たぶん、両親の方がずっとこの家に思い入れがあるはず。

だから、両親の分も心を込めて

感謝を込めて頭を下げる。



この家を処分するにあたり

後もう一度、家に来なくてはいけないけれど。

実質上、今日が最後のお別れ。


約半世紀近く、

家族を守ってきてくれて、ありがとう。



こんな古いマンション、売れるのかな…?


正直ちょっと不安も過ぎる(笑)



なんとかなるやろ(笑)!



最後は、笑って

ブレーカーを落とし

玄関の鍵を閉める。


家に着いた時は、晴れていたくせに

雨が降り出していた。



涙雨か。


歩き慣れた、駅への坂道を歩き始めた。





×

非ログインユーザーとして返信する