花が散るまで

2023年末で無事風俗嬢卒業。元風俗嬢のつぶやき。

実家の夢。

実家の夢を見た。


2年前に、両親が介護付き老人ホームに入居して

そのまま売り飛ばした、古いマンションだ。


人に貸して、両親が死んだ後に貰えば良いのにという人もいたのだけれど。

もう福岡に帰るつもりもない私は、

古いマンションだし、私がもらう頃に売れるかどうかもわからないし、

とりあえず売れたら売って、現金で持ってたほうが安心じゃない?

と、勧めた。


古くて売れないだろって思ったマンションは、

福岡でも比較的街中に近く、

駅徒歩10分以内、南東角部屋、2階という条件が良かったのか、

思った以上の値がつき、あっという間に売れた。



なので、事実上

私にはもう実家は存在しない。



その実家の台所のダイニングテーブルに座って

エンドウマメをむきながら母とおしゃべりをしていた。


ダイニングテーブルも、まだ私が実家にいる頃の古いダイニングテーブルだった。


台所に夕陽が差し込み、母が眩しいとカーテンを閉めていた。


何を喋っていたかはよくわからないけど、

恐ろしくリアルな夢だった。



福岡の元実家だけでなく、

小学生の時に住んでいた社宅の、コタツと火鉢を置いていた和室とか、

幼稚園の時に住んでいた、借家の階段降りてすぐの東向きの玄関とか、

3歳頃住んでいたアパート裏のアジサイについたカタツムリを採ったこととか、


ものすごく鮮明な思い出がある。



もう、どの家もとうの昔になくなっているのだけれど、

悲しむことはない。

いつでも私は記憶の中で帰ることが出来る。



コロナで福岡へ帰る目処がつかない。

ホテルに泊まってまで帰る理由もない。

でも、ホッとしている自分もいる。

コロナ前に両親を老人ホームに入居させることが出来て本当に良かった。


具合が悪くなって、買物も出来ない、食べるものもないとか、

夫婦で孤独死とかの心配だけは無くなった。



入居して2年。

最近、帰りたいって言わなくなった。


老人ホームを決めて引っ越すまで、結構大変だった。

東京と福岡を行ったり来たりしながら、

よく新幹線の中で泣いたけど、

過ぎてしまえば、笑い話だ。



不思議だねえ。

どんなに辛いことも、時が経てば

結構忘れてる(爆笑)


いや、私が単に忘れっぽいのか。

今が幸せだからなのか。


ん〜。

どっちもかな(笑)



そして、今のこの家が

(賃貸のマンションだけどさ?)

私のMy Sweet Homeなのだ。





荷物を全部出した後の実家の台所。

たった1枚だけ写メ撮ってた。




は🌸

×

非ログインユーザーとして返信する