お店って。接客って。
先日、友達と昨年まで住んでいた街の
時々通っていた焼きとん屋さんへ1年半ぶりに行ってみたのでした。
東京の下町で、小汚い(笑)お店ですが、
開店5時からコの字のカウンターとテーブル2卓の狭い店内は、常連さんも多くあっという間に満席になり、
まあ、けっして品の良いお店では無く寧ろちょいガラの悪そうなオヤジさん達で賑わうお店でした。
それでも、そのガラの悪そげな常連のオヤジさん達がとてもあったかい。
新顔のお客さんが入ってくると、
「あ、オレちょうど出るところだから、ここ空くよ。」
「ほら、そこちょいと詰めてやんな。」
と、常連のオヤジさんたちがめっちゃ気を使ってお店の中を仕切ってくれていたのです。
10年前、初めて行った時は先代のお父さんも元気にお店に出ていたけど、その後癌でお店に出ることはなくなり、
当時離婚して戻ってきていた双子の姉妹とその弟くんがお店を守っていくようになり、
確か吉田類の酒場放浪記にも出たんじゃないかな?
ここのお店の焼肉のタレがちょっと甘めですごく好きだった。白いご飯によく合う味。
先代のお父さんが、
「白飯は良い米を使って、お客さんに腹いっぱい食べてもらう。」
という主義で、
「軽めで。」と私がお願いしても
絶対いつもてんこ盛りにされてしまった(爆笑)
てんこ盛りでも、甘めのタレをかけて食べるとペロッと食べれちゃうんだよね。
「お姉さん、あんたよく食うね。」
と常連さんに笑われてました。
お父さんのかわりにお店に立つようになった双子のお姉ちゃんたちも、私の顔を見ると、
「お姉さん、ご飯炊きたてだよ。」
と声をかけてくるようになってしまいました。
勘弁して〜💦(笑)
ところが久々にお店に寄ったのは、5時ちょっと過ぎ。
いつもならもうお客さんで賑わっているはず、たまに静かな日もあるけれど6時までには満席になるお店なのです。
それが私たちの前には1人しかお客さんが居ない…(°_°)
私達が来た後、ポチポチとお客さんが入ったけど3人だけ(°_°)
てかお客さんの人数云々より、なんだこの冷え切った店内はっっΣ(゚д゚lll)
ママさん、その仏頂面やめて〜ぇ😱
恐る恐る、友達がママに声をかける
「Kちゃん、どしたの?コロナで暇なの?」
「うん。全くダメ。😱💧」
コロナでお店を開けられない日が続き、ようやく開けたと思ったけど平日は全くお客さんが入らないらしい。土曜日はなんとか忙しいらしいけれど。
平日は常連さんで埋まっていた筈の店内。
どうしたのかと聞いてみると、
元々常連さんは殆ど60〜70代のジジイばかり(笑)
そのジイさん達が次々と体調を崩して飲みに来るどころじゃなくなったらしい。
癌やら、脳梗塞だの心臓疾患だの、おまけにコロナだ。恐らく家族から止められているのだろう。来ている常連さんはほぼ独り者。
そう、そのジジイの常連さんこそがこの店を長年に渡って支え、盛り上げ続けてくれた方々なのです。
双子のママさん達は、決して愛想が良い方ではない。むしろ仏頂面😱
それを常連さんが面白がってつついて、盛り上がっていたのだ。
本当に常連さんで保っていたお店‼️
そしてなんと、
「今日はご飯がないの。」
え〜?先代のお父さんが言ったことも守れてないよ⁉️
こりゃダメだ‼️‼️
そして暇だからって、ママこの店内まるでお通夜みたいよ〜〜っ😰
ダメじゃん‼️暗い〜暗過ぎる〜😱
いつもなら2時間以上お店にいるけれど、
もう早々に6時にはお会計済ませて店を出てしまった。
そしてその時初めて、ママの口から
ニコリともせずに、
「また来てくださいね。」
心がこもってないよ〜〜
:(;゙゚'ω゚'):
友達がポツリと
「こうやって人気店でもダメになっていくんだね😰」
そう言えば、隣にもう1軒あった老舗の居酒屋。
潰れて駐車場になっていたわ💦
暇でも、お客様が来なくても、
お通夜はイカン、お通夜は。
下町の良さを残した良いお店だったんだけどなぁ〜。
親が残してくれた財産(常連さんとお店)
ありがたみがわかっていなかったのかなぁ…
改めて、接客の大事さとお客様の大事さを想う。人ごとじゃないわぁ〜😰
でも、もう2度と行きたいとは思わないよねって、友達とうなづいた。
結局、蕎麦屋で飲み直してしまった…
(c" ತ,_ತ)ムーン
は🌸